ストックホルム旅行記 ~6日目(2016/7/9土曜日)晴れのち雨

今日も天気が良いと妻にメールしたら、呪われたかのように午後初めて雨に降られてしまった。

・群島ツアー
船で群島ツアーに参加。約3時間弱で270SEK、3200円

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大きな島も小さな島にもボートの係留所付きのサマーハウスや別荘が点在。

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税金が高く比較的貧富格差の少ないといわれているスウェーデンでも、別荘をもってクルージングしている人がたくさんいる。
この国の法人税は約21%と比較的低く、所得税は一般的な中流層では50%前後と高いが富裕層のレベルになっても変わらない。
しかも相続税がないので、富裕者層も暮らしやすいのかもしれない。

H&M
H&Mに入ってみた。
商品ラインナップとしてはユニクロに似ており、価格的にも同程度だったため特に購入はしなかった。
土曜日の夕方だったが、雨が降っていたからかもしれないが、客の入りは少なめだった。

ユニバーサルデザイン
市内を歩いていても、地下鉄の乗っていても、スーパーや飲食店にいても、ベビーカーを非常によく見かける。
学費は大学院まで無料だし、安心して子供を育てられるから出生率が比較的高いのだろうか。
地下鉄をはじめとした公共施設が、車椅子や老人、ベビーカーに配慮した造りになっている。
地下鉄にエレベータがあるのは、日本も同じだが、どこかの駅で階段やエスカレータと並列でケーブルカーがあったのには驚き思わず写真を撮ってしまった。
エレベータ用の通路を別に作らなくてもいいのでコスト的に安上がりなのではないかと思うがどうなのだろうか。
何よりも遊び心があってよい。
乗ってみればよかった。

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下の写真のような急な階段にも車椅子用のスロープがあるが、こんな急なところ使う人がいるのかとも思う。

 

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ストックホルムは以外と段差が多い街なのである。


・犬
ベビーカー同様、犬を連れた人も良く見かける。公園はもちろんのこと地下鉄の中やデパート、飲食店でも見かける。
スーパーなどは一応いけないことになっているようだが、全体的に日本よりは寛容だ。

google
ホテルのwifiにつないでgoogleを使っていてきがついたのだが、使っていたgoogleがいつのまにかGoogle Sverige と書いてあった。
ドメイン情報からスウェーデンであることを認識してgoogleが切り替えたのだろう。
普通に日本語のサイトを日本語で検索しても問題なく日本のサイトと変わりなく使える。

 


(つづく)

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ストックホルム旅行記 ~5日目(2016/7/8金曜日)晴れ時々曇り風が少し強め

午前中、来週のコペンハーゲン日帰り旅行の予約。
現地のサイトでの飛行機のチケットも調べたが、Expediaの方が安かったため、Expediaでストックホルムの往復約31000円で購入。
購入手続き中になぜか為替の関係であろうか、2000円も値段が下がったのでラッキー。

 



・郊外
郊外に行きたいと思い、郊外用の電車に乗って南の方へ行ったが、郊外はマンションもあり、工場もあり、倉庫もあり、確かに緑は多いが、特別な景色があるわけではなかった。
観光客のいかないような駅で降りてみたが、駅前にはコンビニと噴水と小さな公園のようになっており、このへんはスウェーデンらしいかもしれない。

・デパート
中央駅近くのNK(エヌコー)というデパートを見て回った。
海外に行きデパートを見つけると買うものがなくても必ず入ってみる。
日本でいえば三越のような老舗で、王室御用達のデパート。
1Fの中央は吹き抜けになっており三越本店と似た造りだった。
日本のデパートと違うのは、普通に30%OFFとか50%OFFといった札が普通の売り場にあること。
日本のデパートは、特売日に特設コーナーにしか値引き商品は置いておらず、特売の商品は特売用に仕入れた商品なのが通常である。
また、これは想定済だったがデパ地下の品ぞろえは日本のデパートはすばらしいことを改めて認識した。
こちらのデパ地下は、食糧品を売っていたり、お茶をするところがあったが何かコンセプトがはっきりしない中途半端な感じで印象があまり残っていない。
平日だったこともあるが、全体的に客足はまばらだった。

・中華料理屋さん
夕ご飯に、中華料理屋のchina wangへいった。
ここもやはり、店員さん以外アジア人はおらず、欧米人の客ばかりワインを飲みながら数組いた。
ディナーブッフェで168SEKにしたが、飲み物は注文しないと水もお茶もないのが中国らしい。
中華であるにもかかわらず寿司やみそ汁などの日本食もあった。
日本人からすると違和感があるが、日本食が恋しい状況ではラッキーだし、味も思ったよりまともだった。
ヨーロッパ人からすると中国も日本も同じようなものだから、彼らにとっては違和感がないのかもしれない。
デザートに桜桃の缶詰からだしたままのものが丸ごと出ていたのには驚いた。
いかにも中国らしい。

・街並み
ストックホルムの街並みが美しい理由の一つに、信号機が低い位置にあり景観に配慮していることがある。
街路樹が多く、日本のような信号機だと信号機が隠れてしまうのもあるかもしれない。

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2つめは、建物の高さや色が制限されているだけでなく、市街地や観光地は9割近く中世様式の建物で統一されている。
観光客が通らないような裏通りを歩くと、普通のオフィスビルのやマンションもあるにはあるがそれでもどこかオシャレ。

3つ目は、街中に樹木と芝生とベンチが多いこと。
観光客向けというより、地元の人がベンチでくつろいだり、芝生に寝っ転がって日光浴したり、犬の散歩をしたりという光景をよく見かけた。

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(つづく)

 

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ストックホルム旅行記 ~4日目(2016/7/7木曜日)晴れ

昨日は夜の12時頃に寝て、今朝は5時前に自然に起きた。
体内時計もやっと現地時間にあってきた。
このホテルには、なぜか日本のホテルには普通にある、時計も目覚ましもない。
必要となればスマホが時計や目覚ましの変わりをしてくれるからいいが、白夜なだけに時計くらいはあるとすぐ時間を確認できて便利は便利だが。

・気候
それにしてもストックホルムに来てから毎日晴天に恵まれている。
よほど日ごろの行いがよかったのだろうか。
昼間は日差しが強く半袖・短パンで十分。
日陰に入ると長袖・長ズボンでないと肌寒い。
なので、薄手の長袖シャツとジーンズで出かけているが、他の旅行者は6割位が半袖や袖なし、3割位が短パンといったところ。
こちらの現地の人も旅行者の欧米人は、なぜか帽子をかぶらない。
帽子を売っているお店はあるにはあるのだが。
女性も含めて日焼けを恐れるどころか、むしろ日焼けしようとしている。
高齢の女性も含めて短パン・タンクトップ姿で公園の芝生で寝っ転がっている。
さすがにサングラスはしているが。
それだけ冬の間日照がなく、太陽の光に飢えているのだろうか。

今朝は7時にレストランへ。
朝食はやはり昨日と同じメニューだった。
長期滞在者のことを考えて、メニューを一部日替わりにするなどの工夫がほしいところだ。

9時にはベッドメイキングさんが来るので、それまでに今日の予定を立てる。

・現代美術館
ストックホルム観光の主要ポイントは押さえておきたかったので、シェップスホルメン島の現代美術館に行くことにした。
島といっても、ストックホルムの近場の島はほとんど橋で繋がっているので歩いて行ける。
現代美術館も無料で入れる。
ただし、特別展は有料でこの日は草間彌生展をやっていたが、こちらにはいかなかった。
常設展では、ピカソやダリ、ムンクなどの作品が複数点さりげなく展示してあり、本物かと疑ってしまうほどであった。
もちろん正真正銘の本物であるが。
どこかの大学か高校の女学生数十人が先生に引率されて、実物のピカソムンクなどの絵を前に先生が説明をしていた。
実物の名画を前にして美術の授業をうけられる、なんて贅沢なのだろうか。

近代美術館から戻る時に、再びトラムに乗った。
今日は混んでいて、乗り降りの人がたくさんいたので、車掌さんにカードをかざさないまま降りてしまった。
やっぱり、こうなるよなと思った。

・ラーメン屋さん
日本食の味が恋しくなった。
ホテルから徒歩10分位のところにラーメン屋さんがあるので、夕食はそこへ行くことにした。
お店は、日本人女性一人を含め3人位でやっていて、お客は西洋人ばかりでワインなどをたしなんでいる。
そこそこ流行っているようだ。
アジア系のお客が誰もいなかったのもあるが、日本のラーメン屋のイメージとはまったく違う。
外に席がいくつか立って、東京で最近増えてきたワインバルのような感じ。
本当にラーメンやっているの?と思ったが、看板にRAMENと書かれているので入ることに。
メニューを見ると、醤油ラーメン、塩ラーメン、みそラーメンが115SEKが最初に目についた。
その他にもいろいろあったが覚えていない。
SEKはスウェーデンクローナのことで、日本円にすると今のレートでは1350円。
日本のほぼ倍近い値段になっているが、醤油ラーメンをオーダー。
自分ひとりだけラーメンをすすっているのかと店内を見回した。
すると、もう一人トルコ系と思われる男性の一人客もラーメンをすすっていたのでなぜかほっとした。
味は、はっきり言って日本で出しても誰もおいしいとは言わない味だった。
しかし、醤油ラーメンの味はしていたので、久しぶりのラーメンを堪能できた。
海外の日本食屋の多くがそうであるように、おそらく日本でラーメン屋をやっていたわけではないのだろう。
食材などがそろわない中苦労して作ったものと思われる。



(つづく)

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ストックホルム旅行記 ~3日目(2016/7/6水曜日)晴れ

やはり3時ごろ目が覚めて、再度寝たりして、結局12時間ほど寝たことになる。
時差ボケはないが、時差の調整は結構時間を無駄にする。

お風呂に入って、朝食は8時近くになった。
この時間になるとレストランが混雑するとの情報があったが、意外と大丈夫だった。
それよりも、メニューが昨日と全く同じだったのにはがっかりした。
同じメニューが10日続くのだろうか。

午前中、旅の記録を残すためPCに向かっていると、ベッドメイキングの人が部屋を開けてきた。
9時でまだ早かったので、札を出していなかったのだが、それにしても早い。
その後、1時間位してまた、さっきのおばさんがまたドアを開けてきた。
No Thankyu!と言ってドアを閉めたが、また来ると思ったので今度はNoの札をドアノブにかけた。

それにしても、工事の音がうるさい。
昼間は出かけろということか。

地下鉄を乗り継いで、歴史博物館に行くことにした。
ストックホルムの地下鉄のプラットフォームでの電光掲示板は、東京の地下鉄と違い、次の電車が何分後にくるかという表示だ。
確かに、何時何分と言われると、自分で何分後か計算することになるので、何分後という表記の方が親切かもしれない。電車が遅延していてもそのまま使えるし。

地下鉄の乗り換えがちゃんとできるか不安があった。
なぜなら、ストックホルムの地下鉄は○○線という表記がなく、○○方面の表記しかないが、なんとか乗り継ぎを間違えることなく目的のカーラプラン駅に着いた。

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ストックホルムは、駅を出るとすぐ公園というところが多い。

 

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この駅を出ても中世ヨーロッパ風の建物が多い。
街中はほとんど8割がたこんな感じで、東京の都心にあるような無機質な灰色のビルは少ない。
もちろん高層ビルも高層マンションも見当たらない。

他の建物より高くそびえているのは、教会の塔か、建物の工事中のクレーンぐらい。
ヨーロッパの町はみんなこうなのだろうか。

歴史博物館はすぐわかった。
入館料が無料なのもよい。
展示は、バイキングの身につけていた宝飾品などのバイキングの歴史資料だ。
不思議なのは、展示している場所にも説明資料にもいつ頃のものかという説明が一切なかったので、いったいいつ頃に使われていたものかがよくわからなかった。
ものを見て想像するに、10世紀ごろから18世紀ごろのものではないかと思ったが、念のため帰ってからネットで調べたところ、いろいろな説があるようだが、だいたい当たっていた。

歴史博物館から徒歩で行けるところにスカンセンがある。
自然の中にある屋外博物館ということで興味があったのだが、20時までやっているとガイドブックにかいてあったのに、入口で切符を買おうとすると、今日はもう終わりと言われ(スウェーデン語でなにやら言っていたのでおそらくだが)、入場することができなかった。ストックホルムのビジネスアワーはどこも早い。また日を変えていくことにしよう。

スカンセンからの帰りは、トラムで中心地にある王立公園までいくことにした。
トラムはわかりやすく言えば路面電車のことで、これもSL社のAccessカードで自由に乗れる。
乗り方はガイドブックにも書かれていないため、他の人が乗るのを見ながらいくつかある乗車口から乗り込んだ。
乗車口にはカードリーダーらしきものはない。
そのまま空いている席に座ったら、女性の車掌さんがハンディターミナルをもってやってきた。
他の人がやっているのを見届けて、同じようにカードをかざしてあっさりOK。
それにしても、いくつもある駅で、しかも複数の乗車口から新たに乗車してきた人を特定するのは困難ではと思っていたら、案の定複数まとめて払ったさきほどの乗客の一部に、再度駆け寄ったようで、「さっきまとめて彼女が払ったよ」と言われていた。
スウェーデン語なので言葉はわからないが状況からして間違いない。
バスのように、入口を一か所にして課金すればよいだけのように思うのだが。

歩いて、ガイドブックで目をつけていたクングスハーレンというフードコートに行った。
晩御飯を食べたかったが、エスニック系のお店が多く、値段も1品100クローナ以上の値段だったので、迷ったがスーパーで食材を買って帰ることにした。ストックホルムの外食は日本の1.5倍くらいと全体的に高いため、どうしても外食は少なくなる。
徒歩で帰る大通りにスーパーもコンビニもあるので、すぐ食べられるものを探したがない。
お湯を入れてすぐ食べられるカップ麺がないか探したがない。
ストックホルムで日本のカップ麺を売れば売れないだろうか。
仕方なくサンドイッチとアイスクリームを買って帰った。

 

(つづく)

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ストックホルム旅行記 ~2日目(2016/7/5火曜日)晴れ

目が覚めたのは午前1時頃。時差が7時間あり、体内時計が日本時間のままなのだ。
これだけ時差のある海外は初めてなのだが、徐々にならしていくしかないと思う。

まだ3時前なのに夜が明けてきた。さすが北欧。

旅行鞄の中身を取り出して整理したり、持参したPCやスマホをホテルのWifiで接続したり。
ホテルのwifiはloginはするが、暗号化がされていないためカード情報のInputなどは極力さけたいが、こちらでコペンハーゲンへの飛行機の予約などをする予定なのでちょっと不安。

朝食は7時からと聞いているので、7時になるのを待って1Fのレストランへ。
ホテルの朝食ではよくあるビュッフェ形式。
スウェーデンではスモーゴスボードと呼ぶ。
日本のバイキング料理の発祥の地であるらしい。
内容的にはスウェーデンのニシンの酢漬けなどはあるが一般的な洋食ビュッフェ。

アジア人の部屋は汚いなどとベッドメーキングの人に思われたくないので、きちんと整理整頓して外出。
これだけ、アジア人や日本人がいないと、日本人として恥ずかしい行動はとりたくないという思いにかられる。
むしろ、尊敬されるような行動をとりたいと思うようになる。
日本にいる時より少しはましな立ち振る舞いができている。

今日は、地下鉄のAccessカードをSL社の窓口で購入し市内観光をする。
昨年まではストックホルムカードという美術館や博物館なども無料になるカードがあったようだが廃止された。
地下鉄のAccessカードは、7日分で320クローネ、日本円で3900円位。
都度切符を買うより安くて便利。SL社がストックホルムのすべての地下鉄とバス、トラム、フェリーなどをほぼ独占している。
東京でいえば東京メトロ都営地下鉄と都バスを合体したようなものを1社でやっている。
ストックホルムの人口は80万人ほどなので、日本でいえば地方にある政令指定都市である浜松市ほどなので、規模的には東京よりかなり小さいが、公共交通機関の充実度かなりのもの。
地下鉄とバス、トラム、フェリーの路線が一緒に記載されたマップをもらったが、複雑すぎてよくわからないが、地下鉄にあった路線図はわかりやすい。

 

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地下鉄に乗って、2駅ほど先にあるガラムスタンへ。

地下鉄の駅はアートされていてオシャレなスポットが所々にある。

 

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東京の地下鉄も大江戸線清澄白河駅(下の写真)のようにアートされてきているがまだまだ殺伐だ。

 

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ガラムスタンは、古くからの旧市街で、石畳と昔ながらの建物の間の路地に欧米からの観光客であふれていた。

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おしゃれな雑貨店、お土産屋、ギャラリーなどがあり、気に入った絵もいくつか見つけたので、後日購入しようと思っている。
絵は日本で買うより若干安いような気がする。同じものがないので単純比較はできないが。
そのまま、歩いてスルーセンを周り、地下鉄でオーデンプラン駅で下車。

ここにはアンティーク通りがあるということでそこへ行った。
3軒ほどアンティークショップが固まっていて、中をのぞいたものの特に気に入ったものはなかったので買い物はせず。

そのまま歩いて行ける市立図書館へ行った。
ここは円形の大きな書棚が有名なところだが、想像していたよりサイズは小さい。
2階3階の通路も歩いてみたが、狭くてすれ違いができないほど。
天井は真っ白なしっくいでおしゃれなつくりだ。
写真をとろうかと思ったが、写真を撮るときの音がよくないかと思い、撮るのはやめた。
どこにも撮影禁止とは書かれていないが、誰も写真を撮っていない。

そこからホテルはすぐ近くなので徒歩でホテルに戻った。
だいぶホテルの近くの地理もわかってきた気がする。

ホテルに着いたのは5時だったが、ストックホルムはこの時期10時位まで明るい。
これから夕食に出るつもりが、いつの間にかベッドで寝てしまった。
体内時計はまだ日本のままのようだ。

(つづく)

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ストックホルム旅行記 ~1日目(2016/7/4月曜日)晴れ

カタール航空のエコノミークラスで、ドーハで乗り継いで18時間かけて、お昼にストックホルム・アーランダ国際空港に行く。

飛行機チケットとホテル、空港からのバスはExpediaで予約した。

持病の腰痛に悩まされるかと思ったので、ビジネスクラスも検討したがコスト的に往復6万円弱というのが魅力的で、サービスも良いとの口コミもあり、エコノミークラスにした。
夏休み前だったのでこの値段で行けたが、7月の中旬以降になるとこうはいかない。
比較的自由のきく仕事なので、誰に気兼ねすることなく世間の夏休み前であるこの時期に、12日間海外に旅することができた。
以前勤めていた大手の会社でも7月から9月まで5日間自由に夏休みを設定することができた。
しかし、実態は担当するお客様や家族に合わせて7月下旬から8月に取得する人がほとんどだったので、こういうことはなかなかできなかった。

羽田からドーハまで11時間半、ドーハから6時間半。
こんな長時間飛行機に乗ったことがこれまでなかったので、どうなることかと思ったが以外と大丈夫だった。
少なくともドーハまでのフライトはほとんど夜中の移動だったが、腰が痛くなることも、お尻がいたくなることもなかった。
カタール航空の座席は広くはなかったが、他社のプレミアエコノミーに近い座り心地だった。
食事もおいしくサービスもよくお勧めのエアラインだ。

飛行機のモニターで時々飛行ルートと現在地を見ていた。
日本からドーハまでの最短ルートだと、日本→中国北部→アフガニスタン→イラン→ドーハというルートになると思うが、8000m級の山々が連なるヒマラヤ山脈があるからだろう、日本→中国南部→タイ→インド→ドーハというルートだった。
ドーハからストックホルムに向かう経路に中東の少々物騒なエリアの上空を通るのが少し気になったが、何事もなく無事通り過ぎた。

飛行機の座席は外の景色を見やすいように窓側を取った。
妻が「私は必ず通路側を取る。お手洗いに遠慮せずに行けるから」と。
妻の言う通りにしておけばよかったと後悔することになった。
ドーハまでは11時間半の長時間フライトでほとんど夜中で景色もほとんどみえない。
バスみたいにトイレ休憩はない。
我慢したが、9時間くらいたってごめんなさいと言って狭い座席の隙間を縫ってトイレに立った。
我慢したのには理由があり、ずっと夜中のフライトだったためみんな寝ていることが多い。
隣の席の人も通路側の席の人も若い日本人女性。
なかなかトイレに立たないで寝ているため、トイレに行きづらかった。
帰りはできれば通路側に変更しよう。

ドーハからストックホルムまでのフライトも座席は窓側をとっていたが、なぜかスウェーデン人とおぼしき若い女性が座っていた。
その席、私の席では?と片言の英語と身振りで伝えると、隣の友人女性とめんどくさそうにしたので、OK、OKといって通路側の座席に座った。ドーハまでのフライトで懲りたので、丁度よかった。
それにしても、人の席に座っておきながら態度が悪い。
足を前のシートのひじ掛けに乗り上げているし。

 

空港で、まず両替所で1万円をスウェーデンの通貨クローナに両替した。

これまでの海外旅行と比べると少ない。

ほとんどのところで少額でも安心してカードが使えるからだ。

空港からは、日本で予約していたバスでCITYへ。往復約2500円支払済のプリントを乗車口の人に見せて乗車。

途中の高速道路からの景色は、他の先進国と同じような風景。
ところどころに白い柱に紅色の壁の北欧風の田舎家があったが。

途中数か所サービスエリアにガソリンスタンドを見かけた。
日本では見かけないが、マクドナルドが併設していた。
スウェーデンだけなのか、ほかの欧米諸国でも同じなのかわからないが、そういう戦略を取っているようだ。

走っている車は、ヨーロッパ車、日本車、それにVolvo。思ったよりVolvoは少ない。

およそ30分で中央駅に到着。

宿泊予定のBirgerjarlホテルは、駅からそう遠くなく20分位と思ったので、市内散策もかねて歩いてホテルに向かうことにした。
地球の歩き方」の地図ではBirgerjarlという通りに面しているように見えたため、その通りを見つけてひたすら歩き続けた。

歩道は、ほとんどが自転車専用レーンがあり、自転車で行き来する人もあるが数的には日本と同じ位。日本にも自転車レーンは増えてきたが大きな違いがある。下の写真をよく見るとわかるが、車道の一部を自転車道にしていること。場所によっては車道の半分を自転車道に割り当てているところもある。一方、日本は歩道の一部を自転車道にしていて、この違いは大きい。人が自転車を気にせずゆっくりと歩けるし、自転車も歩行者を気にせず走らせることができる。これは見習うべきだ。

二度も自転車事故を起こしている国会議員がいるのだから、少しは問題意識をもってほしいものだ。

 

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以外だったのは、想像していた以上に街中の歩道にごみやタバコの吸い殻がたくさん落ちていること。上の写真は道路の中央部で定期的に清掃車が清掃していてきれいだが、歩道の端の方はタバコの吸い殻やごみが落ちている。
歩きタバコの人は日本と同じ位だが、街中に落ちている吸い殻は東京より圧倒的に多い。
東京はごみが落ちていなくてきれいだと、訪日外国人が言っていたのを思い出した。
それでも都心はごみが増えてきているが。

事前情報ではスウェーデン人は信号をちゃんと守るという情報があったが、少なくともストックホルムの中心部では東京と同レベル。
車が来ているのに赤信号を無視して渡る人も多い。
ただ、車に乗っている人のマナーは良く、信号のない交差点で渡ろうとしていると、必ず車は止まって歩行者を渡らせる。
このへんは日本のドライバーは見習いたい。

街中を歩いている人は99%欧米人。
ヨーロッパは今回初めてだけど、これまで旅したことのある海外は必ず中国人や韓国人などアジア系がいた。
あちこちでうるさい中国人の会話を聞いてきたけど今回はそれがまったくない。
旧正月とかならそうでもないのかもしれないが。
ヨーロッパの7月の上旬は、どこもこんな感じなのだろうか。
どこの国からの人が多いのだろうか。

それにしてもいくら探してもホテルが見つからない。
周辺を何回か行き来したが見つからない。
タクシーにしておけばよかったと後悔。
ただ、事前情報ではストックホルムのタクシーはべらぼうに高い。
中央駅からホテルまで3000円以上したとの書込みがあった。
本当かどうかはネットの書込みなので定かではないが、渋滞していると時間でチャージされるが、こちらに来て車が渋滞しているところを見たことがない。
タクシーを見るとさすがにVolvoが多いが、アーランダ空港まで520クローネとか書いてる。
空港まで定額で5500円でいけるということ、これならリーズナブルで安心。

歩くこと一時間、隣にあるエマニエル教会を見つけ、やっとホテルに到着。
大通りには面しておらず、その思い込みが探すのに苦労した原因。

四つ星ホテルだが、想像してたより高級感のないたたずまい。

 

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1万前後で泊まれる中心部のホテルだからこんなものかと納得。
物価が高いといわれているスウェーデンでもホテルに関しては日本と同等レベルとも思える。
もしかしたら日本のホテルの宿泊費が高騰している現状からすると、日本よりも安い位かもしれない。ここのところの円高の影響もあるかもしれないが。

 

ホテルはExpediaで予約して支払済だったので、そのプリントをフロントに渡した。
フロントで、予約している部屋は窓がなく狭いが、あと一日当たり200クローナ追加してくれれば窓があり、もう少し広いツインの角部屋を用意できるとのこと。
迷ったが、もともと一泊1万円弱で2000円強の追加であればいいかと思いOKした。

何か工事をしているのか時折ガタガタガタというドリルのような音がするのが少し気になったが何も言わず部屋に向かった。

部屋に入ると、大きくはないが窓があり、そこから教会が2つ、市街地だけど少し外れにあるため比較的静かでヨーロッパらしいたたずまいが見えた。やはり、窓のある部屋でよかった。

 

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その後、近くにスーパーがあるはずなので、場所を確認してスーパーとコンビニ(7イレブン)に買い出し。
7イレブンはストックホルム市内でもよく見かける。
看板は同じだが、中に入ってみると置いてある品物は食料品が99%で、日用雑貨品は少ししかなかったので、ぜんぜんコンビーニエンスではなかった。
食料品は消費税が6%に抑えてあるはずだが、それでも日本より高い。
飲料はコンビニだと500mlのペットボトルで200円以上。
水は炭酸入りしかない。

ホテルに髭剃りや歯ブラシがなかったので買いたかったが、コンビニでは種類が少なかったのと、歯ブラシはあったが、なぜか歯磨き粉がなかった。

スーパーもストックホルムの経済を知るうえで行きたかったので行ってみた。
COOPという名前のスーパーがホテルの近くの大通りにあった。
レジは、日本の大手スーパーでも導入されているセルフレジ。
全てスウェーデン語での表記だったため、近くにいた店員さんに操作方法を教えてもらいながらカード払い。日本円で1500円くらいの買い物。
2Lのペットボトルや歯ブラシ、歯磨き粉、ひげそり、おやつなどを買ってホテルに戻った。

今日は18時間近いフライトでの移動で疲れたので5時位に就寝。

 

 

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喫煙者のみなさまへ

約9年前まで20年ほどタバコを吸っていました。それも1日2箱ほど吸うヘビースモーカーでした。今から思うとどうしてタバコなど吸っていたのか不思議に思います。これは、私の周りでタバコを止めた友人なども同じことを言っていました。どうして高いお金を払ってあんな無意味なことを続けていたんだろう。

 

私がタバコを止めたきっかけは結婚相手がタバコが嫌いだったため、入籍したら止める約束をしてしまったからです。入籍の数日前から本屋さんで購入した「禁煙セラピー」を読み始めたのですが、半分も読み終わらぬうちにタバコをすうことがばかばかしくなってしまいました。入籍日という記念日に合わせるためにわざと本を読まないようにしたほどでした。結局本は半分ほどしか読まなかったのですが、入籍日と同時に無事禁煙することができました。もっと苦しむのかと思ったのですが、意外とつらい思いもせずに禁煙することができたのには自分でも驚きでした。

 

喫煙者のみなさまに言いたい。タバコを止めることは、いいことしかない。健康に良い、経済的に良い、さらに周りの人に迷惑をかけない。タバコを吸う人の認識に薄いのが、最後の周りの人に迷惑をかけているということです。家庭内ではもちろんのこと、タバコの煙と臭いは意外と空中をゆっくりと漂っているのです。マンションやビルのベランダで吸われると、間違いなく上の階にはタバコの臭いがします。外で歩きタバコをされると、間違いなく後ろを歩いている人はタバコの煙や臭いを吸ってしまいます。タバコを吸っている人は、外で吸えば大気の中にすぐ薄まってしまうと思っているのでしょう。ところが実際は、強風でも吹かない限り、ほとんどはしばらく煙と臭いがその場に漂っているのです。

 

百歩譲って、人に迷惑をかけない環境でタバコを吸って、健康を害しようが、それは吸い続けることを選択した本人の責任ということで済ませることもできます。しかし、人に迷惑をかけるとなると話は違います。喫煙者のみなさまは、どうか人がいない無人島に行って存分に吸ってください。