喫煙者のみなさまへ

約9年前まで20年ほどタバコを吸っていました。それも1日2箱ほど吸うヘビースモーカーでした。今から思うとどうしてタバコなど吸っていたのか不思議に思います。これは、私の周りでタバコを止めた友人なども同じことを言っていました。どうして高いお金を払ってあんな無意味なことを続けていたんだろう。

 

私がタバコを止めたきっかけは結婚相手がタバコが嫌いだったため、入籍したら止める約束をしてしまったからです。入籍の数日前から本屋さんで購入した「禁煙セラピー」を読み始めたのですが、半分も読み終わらぬうちにタバコをすうことがばかばかしくなってしまいました。入籍日という記念日に合わせるためにわざと本を読まないようにしたほどでした。結局本は半分ほどしか読まなかったのですが、入籍日と同時に無事禁煙することができました。もっと苦しむのかと思ったのですが、意外とつらい思いもせずに禁煙することができたのには自分でも驚きでした。

 

喫煙者のみなさまに言いたい。タバコを止めることは、いいことしかない。健康に良い、経済的に良い、さらに周りの人に迷惑をかけない。タバコを吸う人の認識に薄いのが、最後の周りの人に迷惑をかけているということです。家庭内ではもちろんのこと、タバコの煙と臭いは意外と空中をゆっくりと漂っているのです。マンションやビルのベランダで吸われると、間違いなく上の階にはタバコの臭いがします。外で歩きタバコをされると、間違いなく後ろを歩いている人はタバコの煙や臭いを吸ってしまいます。タバコを吸っている人は、外で吸えば大気の中にすぐ薄まってしまうと思っているのでしょう。ところが実際は、強風でも吹かない限り、ほとんどはしばらく煙と臭いがその場に漂っているのです。

 

百歩譲って、人に迷惑をかけない環境でタバコを吸って、健康を害しようが、それは吸い続けることを選択した本人の責任ということで済ませることもできます。しかし、人に迷惑をかけるとなると話は違います。喫煙者のみなさまは、どうか人がいない無人島に行って存分に吸ってください。